ぱそこんむかし話についてどうもー。管理人のりょーたです。 かつて、ふぁみこんむかし話というシリーズのゲームが存在したことをご存知でしょうか。 ファミコン時代にディスクシステム用のソフトとして発売されていた、言わば「コマンド選択型縦書きアドベンチャー」とでも呼ぶべきシリーズのゲーム、それがふぁみこんむかし話でした。『新鬼ヶ島』、『遊遊記』という2本のソフトが、このふぁみこんむかし話シリーズとして発売されました。 ふぁみこんむかし話が面白いのかどうかは個人の趣味の問題なので、あえて議論する必要はないでしょう。とにかく、私にとっては大好きなゲームのひとつでした。 「ふぁみこんむかし話のようなゲームに再び出会いたい」。あれから長い間、ずっとそう思ってきました。 しかし、何年か経つうちに、「もう、再びふぁみこんむかし話に出会うことはないのかも……」と、半ば諦めるようになりました。 その間にスーパーファミコンで、『平成新鬼ヶ島』という、ふぁみこんむかし話『新鬼ヶ島』のサイドストーリー的な話がメインのソフトが出たりもしました。 しかしそれは、私の心を埋めるのには十分ではありませんでした。そして、それからしばらく経つうちに、ひとつの結論に到達しました。それが、「ふぁみこんむかし話のようなゲームを自分で作ってしまおう」というものでした。 しかし、「自分で作ってしまおう」とは言っても、どうやって作って良いものやらさっぱりわかりません。まず、何となく、「パソコンならできそうだ」というイメージだけがありました。そこで、インターネットで色々と調べていくうちに、世の中には、「ノベルツール」と呼ばれるとても便利なソフトが存在することを知りました。「これならイケル!」。RPGツクールのようなものを想像しながら、私はそう確信しました。 しかし、それは大きな間違いでした。ふぁみこんむかし話のようなゲームが再現できるノベルツールとして「吉里吉里/KAG」というフリーのノベルツールを選んだのですが、HTML すら書いたことのなかった私にとって、それはあまりにも難しいものでした。「なんとかして、パソコン上でふぁみこんむかし話のようなゲームを再現したい」。その一心で、吉里吉里/KAG について必死で勉強しました。 そんな中で、少しずつ、少しずつ、ふぁみこんむかし話のシステムを再現していきました。 ある程度、システムができたところで、ようやくシナリオを書いてみることにしました。そして、そのシナリオに絵をつけてみようとした時点で、自分の「絵を描く能力の無さ」に愕然としました。『絵が下手糞すぎる……』。そんな風にして、私はいったん、「自分で作ってしまおう」の道を諦めることにしました。 しばらくして、ひょっとして自分と同じように、「自分で作ってしまおう」という人はいるんじゃないか、と思うようになりました。シナリオだけができる人、絵だけができる人、音楽だけができる人。そんな人たちが集まれば、立派な「ふぁみこんむかし話」ができるんじゃないだろうか。どうせ捨ててしまうはずであったシステムです。私は、作りかけだったふぁみこんむかし話のシステムを完成させることにしました。そして、そのシステムを公開するためのサイトを立ち上げることにしました。 こうして誕生したのが、この『ぱそこんむかし話』というサイトです。 いまだにふぁみこんむかし話を愛しており、なおかつ、それを自分で作ってみたいという方。あなたはとても貴重な存在です。 このサイトでは、そんなあなたの参加を歓迎し、ふぁみこんむかし話風ゲームの制作や、ふぁみこんむかし話シリーズの二次創作をサポートしていきます。 大人になった今、純粋にこのゲームを楽しむことができるのか。それは分かりません。しかし、そのうちきっと分かると思います。「ぱそこんむかし話」シリーズの誕生によって。 |